英語多読

2016年05月31日

当塾の英語教材は、イギリスの小学校教科書で使われている、オックスフォード・リーディング・ツリー(Oxford Reading Tree)を使用しています。
ORT(Oxford Reading Tree)は、イギリスの約80%以上の小学校で採用されている「国語」の教科書です。
最初は、文字はなく絵のみです。絵を見てどういう場面なのかを読み取ります。
次に、2〜3の単語が出てきます。絵と文字で楽しんでいきます。
徐々に単語数が増えていき、1文が長くなっていきます。
絵と文字が関連しているので、内容を想像することで、単語の意味を知らなくても、なんとなく単語の意味が推察できるようになっています。
同じ単語を繰り返して用いるので、忘却曲線に乗ることなく、記憶することができます。
単語として覚えるのではなく、文章で覚えるので、違う場面でその単語を見たとしても、応用することができやすくなります。
語彙数も増えますが、文法も自然と習得できます。

 

ORTは、「かわいいキャラクター達が登場するユーモアあふれる「オチ」がある短いお話が200話以上あり、すべてネイティブの子供たちが使う自然な英語でつづられています。10段階にレベル分けされ、頻繁に使う表現が繰り返し登場するため、英語学習用としても最適。物語はおもに主人公のキッパー少年とその家族や友達の日常生活を描いているので、まるで日本にいながらイギリスの家庭にホームステイしている気分も味わえます。」(Oxford University Pressより引用)という特徴を持っています。

 

英語を習得するには、英語を使用している国で体験するのが手っ取り早い方法ですが、日本にいながら習得するには、その国の文化や生活に密着した日常使う表現に、反復して触れることです。
ORTは、英語と米語の双方の発音でテキストを読み上げてくれる音声ペンを用いて、ネイティブの発音を、テキストの一部ですが聞くこともできます。
目で読み、耳で聞き、口で発話する。楽しみながら英語力が向上します。
自分の学習したいレベルからスタートできるORTは、英語をマスターするのに最適な教材です。

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ケースメソッド(Case method)

2016年05月28日

ケースメソッドは、事例を基にして、そこにある問題を発見、分析、整理して、最善の解決策を、複数で討議して導き出す教育方法です。
ハーバード・ビジネススクールや慶応義塾大学大学院などで採用されています。
日常生活において、あまり馴染みのない、専門知識が必要な、敷居の高い学習法の印象があります。
しかし、ケースメソッドの手法を用いて、最善の解決策を手に入れたい様々な問題が、身近にあります。
原子力発電、南海トラフ大地震に向けての対応、安楽死、高齢者社会における受け入れ施設不足、介護職人員不足などなどです。
ケースメソッドを行うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。
合意形成の方法や手順のプロセスを学べる、思考スキルがパワーアップする、傾聴力が鍛えられるというメリットがあります。

 

事例(ケース)は教育、医学、法学など分野によって違います。専門知識を必要とすることもあります。
しかし、どの事例でも共通に、事例を読み取り、問題を見つけ、分析、整理して、自分の考えを持つという、一連の作業を行います。
事例を読むだけの受け身ではなく、積極的に事例と向き合い、解決策を全体に提案し、討議を繰り返します。
自分の意思を伝え、相手から賛否両論の批評を受け、お互いの着地点を討議のなかで見つけ出していきます。
事例に対する最適解を導き出すまでの作業を通して、合意形成の方法や手順のプロセスを学ぶことができます。

 

事例において、自分の考えをまとめるには、ブレインストーミング、クリティカルシンキング、クリエイティブシンキングなどの思考法を利用します。
これらの思考法を反復活用することで、応用力がつき、それぞれの思考法がより磨かれて定着します。
思考スキルがパワーアップする効果があります。

 

ケースメソッドは、集団で行います。
相手の話をしっかり聞き、自分の意見を、根拠を示して説得できるように討議することを繰り返して、お互いの合意点を見いだしていきます。それが、最善の解決策を生み出す道程です。
自分の意見を説得力のあるものにするためにも、相手の話はしっかり聞くことが重要です。
話の内容を適切に理解すると、明確な反論もできます。
相手の提案が、より優れた解決策だと腑に落ちた場合は、自分の意見を引き下げる勇気も出せます。
集団討議の中で、傾聴力が鍛えられます。

 

解決策を模索する問題は次から次へと出てきます。
日常起きている出来事に対して、「私はこう思う」と思索を巡らす習慣がつけばいいですね。
問題解決能力の向上を図るには、ケースメソッドを活用することが有効です。

ディベート(Debate)

2016年05月27日

ディベートとは、ある特定のテーマについて、肯定側と否定側とに分かれて、第三者(観衆、審判などの聞き手)を論理的に説得する形で、互いに議論をたたかわすことをいいます。
検察側と弁護側の法廷での議論は裁判官を、アメリカ大統領選のテレビ討論はアメリカ国民を説得するために行われます。
これらは実社会で行われている実践ディベートです。
学校の授業や学校対抗の大会など、様々な教育目的のために行われるものは、教育ディベート(アカデミック・ディベート)と呼ばれています。
第三者であるジャッジに、自分たちの主張が、より優れていると判断してもらうように、論拠を示し、論理的に議論していきます。
教育ディベート(アカデミック・ディベート)は、ルールに則って行います。
このディベートのトレーニングで、どのようなスキルの向上が得られるのでしょうか。
自分の意見を、論拠を示して論理的に伝えるスキル、論拠となる資料を収集し、分類、整理して活用するスキル、多様で異なる視点、論点から理論を組み立てるスキルが、主な向上するスキルです。

 

ディベートは、コンストラクティブスピーチ(主張・論拠・結論)、リバトルスピーチ(相手チームの主張に対する反駁)、サマリスピーチ(主張・論拠・反駁・結論)の順に、肯定・否定側が、ルールで決められた時間を有効に使い議論します。
そのスピーチの原稿は、5段落エッセイと同様、型に沿って文章を組み立てておきます。
そうすることで、自分の意見を、論拠を示して論理的に伝えるスキルが獲得されます。

 

ディベートでは、論点を強力にサポートする、信頼できる資料をいかに提示することができるかが重要視されます。
ジャッジに自分の主張の優位性を示すことができるからです。
論文や文献、専門家の発言など、多くの新しくて客観性のある資料を収集するスキル、それらを分類、整理して活用するスキルが、ディベートのトレーニングを数重ねるごとに鍛えられます。

 

ディベートは、公平を期すため、ゲームの開始直前にジャンケンやくじによって肯定側に立つのか、否定側に立つかが決まります。
そのため、自分の本意とは関係なく、肯定・否定双方の立場で、説得力のある理論を準備する必要があります。
否定側の立場で理論を組み立てることで、肯定側の理論は、さらに堅固なものとして組み立てる必要に迫られます。一人問答です。
先入観を持たずに、多様で異なる視点、論点からものごとを考えるスキルが、肯定・否定、双方の立場で、批判的に思考を行い、議論を組み立てることで向上します。

 

自分の主張を、説得力を持って伝え、相手の主張もしっかり聞くことがディベートの根底にはあります。その上で、自分の意見を、論拠を示して論理的に伝える能力、論拠となる資料を収集し、分類、整理して活用する能力、多様で異なる視点、論点から理論を組み立てる能力を伸長させていきましょう。

クリティカルシンキング(Critical thinking)

2016年05月24日

クリティカルシンキングは批判的思考と訳されます。
物事に対して、多方面から見つめ、分析し、論理的に考え、客観的に批評し評価することで、より良い適切な結論を導き出す思考法です。
どうすれば、クリティカルシンキングを身につけることができるのでしょうか。
人は思い込みや先入観に基づき判断する傾向があることを自覚すること、批判的な視点で吟味すべき項目を知り、検証すること、異なる視点を持つためのトレーニングをすることで、クリティカルシンキングの技術を会得することができます。

 

思い込みや先入観に基づいた判断では、物事を健全に正しく見ることができません。
誰しも経験したことがあるでしょうが、人は思い込みを持つものです。
この世に生まれて生きる中での経験や体験を通して、自分なりの価値や判断基準ができます。
それらの枠組みの中で、物事を見るから思い込みや先入観が生じます。
例えば、レポートや論文を書く際に、自分が立てた仮説を証明するために、都合のよい資料や解釈ばかりを取り上げる。職場での数値目標達成のために、虚偽のデータや偏った意見を採用してしまう。一つの現象をとらえ、それが全体を示しているかのような、無理な一般化をしてしまうことなどが挙げられます。
自分が見たいように見てしまうと、客観性が失われ、論理が破綻してしまうことを自覚することが、批判的思考技術を身につける第一歩です。

 

次は、「問題の前提に誤りはないか」「根拠にする情報が少なすぎないか」「事実の羅列の中に自分の主観を混ぜ込んでいないか」など、批判的な視点で吟味すべき項目を知ることです。
「どうしてそうなるの?」「本当に意味があるの?」と、疑問を持ち、一つ一つ分析し検証していくことです。

 

そして、異なる視点を持つためのトレーニングをすることが肝心です。
物事を筋道立てて考えるだけでなく、あらゆる角度から物事を考え直してみるのです。
それは、自分の立てた論理の真偽を判定することに結びついていきます。
「クリティカルシンキング」の本を何冊読んだとしても、知識は得られますが、クリティカルシンキングの技術を自分のものにすることはできません。
バタフライの泳ぎ方を知識として理解していても、実際に泳ぐことは難しいものです。泳ぐトレーニングを繰り返して、泳ぐ技術がマスターできます。
トレーニングの代表として知られているのは「ディベート」です。
ひとつの命題に対して、肯定側、否定側の双方の立場に立ち、論理を組み立て、競い合うゲームは、そのルールの性質上、強制的に、人を異なる視点に立たせることができます。
異なる視点で見ると、物事に対しての見落としが少なくなります。より妥当な結論に辿り着きやすくなるのです。

 

「クリティカル」は日本語で「批判的」と訳されるため、否定的に批評するイメージがありますが、本来の意味は、健全で好意的に物事を正しく批評することだと捉えています。物事に対して、より良い結論を導き出すために、「なぜ?」「どうして?」の疑問を抱き、全ての論点に無理や誤りがないかチェックしてみましょう。そして、異なる視点を持つためのトレーニング方法である「ディベート」を通して、クリティカルシンキングの技術を会得しましょう。

クリエイティブシンキング(Creative thinking)

2016年05月23日

クリエイティブシンキングは創造的思考と訳されます。
創造的な考え方で、新しいものを生み出したり、問題を解決したりする思考法のことです。
新しいものを生み出すといっても、何もない「無」から「有」を創造するのではありません。
「既存のもの」を見つめなおし、それを何かと置き換えたり、組み合わせたりして、新しい機能や魅力を持つものを創造するのです。
情報収集のアンテナを張ること、思考ツールを使うこと、新しいもののアイデアが実現するまで熟考を重ね続けること、或いは問題が解決するまでその「問い」を持ち続けることが、クリエイティブシンキングには欠かせません。

 

情報収集のアンテナを張って、より多くの情報を入手することで、新しいものを生み出したり、問題を解決したりする方法の選択肢が広がります。
例えば、料理を作るとき、食材が、お米とお塩だけであったら、おにぎり、おかゆ、おもちと、作れる料理は限られてしまいます。
お肉、お魚、お野菜、果物に、お砂糖やお味噌などの調味料もあれば、作れる料理はぐんと広がります。
焼く、煮る、炒める、揚げるなどの調理方法、更には、日本料理、中華料理、フランス料理、イタリア料理などの知識もあれば、作れる料理は一層増えます。
食材を置き換えたり、調理方法と組み合わせたりして新しい料理を生み出すことができます。

 

思考ツールを使うと、より多くのアイデアを出すことができます。
ブレインストーミング(4月15日 ブログ)などの思考ツールは、ルールが決まっているので、そのルールに沿って考えていくことにより、思い込みや先入観から離れられ、より多くのアイデアを出すことができるのです。
例えば、「トマトとすいかの違いについて、20書き出しましょう」の「問い」に対しては、ブレインストーミングで、無理矢理でも20のアイデア(「答え」)を出すことによって、クリエイティブシンキングの思考力が鍛えられます。

 

新しいものを生み出したり、問題を解決したりすることは、短時間では成し得ません。「ローマは一日にして成らず」です。
時間をかけて、時に一休みしても、アイデアが形になるまで、あきらめないことです。
「問い」を持ち続けることです。その姿勢が、何よりも肝要なのです。

 

好奇心を原動力にして、問題解決までの障壁を一つ一つクリアしていきましょう。その過程もクリエイティブシンキングです。
アンテナを張って情報収集を行い、思考ツールを用いて分類、整理して、新しいものの創造や、問題解決のためにクリエイティブシンキングを活用しましょう。

志願理由書

2016年05月22日

中学校入試、高校入試、大学入試、就職試験においては志願理由書(志望理由書)(志望動機)の提出が必要です。
志願理由書は、試験当日にテーマのわかる小論文とは違います。
入試までに、時間をかけて準備することのできる試験問題なのです。
試験は、志願理由書を書く時からスタートしています。
志望校、志望学部、志望就職先をしっかり調査し、自己分析を遂行し、文章の内容も文字も丁寧に書き上げて完成させれば、より良い志願理由書を書くことができます。

 

まず、自分の入りたい学校や会社に関して、パンフレットなどの資料を集めます。
学校訪問、体験入学、企業訪問を行い、実際に見てみます。その時に、疑問点や知りたいことを質問します。
実際に在学、在社している方々の話を伺うのも一案です。
しっかりと、志望先を調査、研究します。

 

次に本格的な自己分析です。
漠然と、自分はこんな人間だと思っているだけでは不足です。
「私とは」に関して、頭の中にあることを、一度ありったけ書き出してみます。
それらを、仲間ごとに分類して、自分像をまとめます。
家族や友人など周囲の意見を聞くことも大切です。
自分では見えていない部分を教えてくれる意見に出会う可能性が大です。
自分をはっきり知り、理解すると、志望先のデータと自分自身を突き合わせて照合した時、足りない部分が見えたら、クリアするためにどうすればよいのかがわかります。

 

最後に、内容も文字も丁寧な志願理由書を書きます。
志望先を調査、研究したこと、自己分析して知った自分に基づいて、文章にしてまとめます。
志望動機、入学したら何を学び、卒業後はどうしたのいか(就職活動の場合は、志望動機、何故その会社を選んだのか、入社したら何をしたいのか、将来の構想や展望は何なのか)を自分の言葉で、心を込めて丁寧に書きます。
自分の経験や体験に沿った具体例を入れると、相手にも伝わりやすい、説得力を持ったものになります。
それは、志願理由書を書いてから時間が経過していても、面接で質問された時、明確に答えられることにつながります。
自筆の場合、見た目も重要です。
誤字脱字、筆圧のない薄い文字、極端に小さい文字、雑な文字は、採点者にとって読みにくいものです。
好印象を与える、丁寧な文字で書くことも忘れてはいけません。

 

志願理由書を書くまでには時間の余裕があります。
時間をたっぷりかけて、できるだけ多くの資料を集めて、色々な意見を聞きながら、遂行を重ねて、自分の志願理由書を完成させましょう。

論文

2016年05月19日

大学の最終学年では、必須単位に「卒業論文」があります。
大学入学後は、レポートや小論文が課せられます。それらを書いた後の集大成として、卒業論文を書くわけです。
では、「卒業論文」を書くまでに備えておくべきスキルとは何でしょうか。
それは、本を読む力をつけること、「問い」を立てる力をつけること、そして型をマスターして使いこなす力をつけることです。

 

本を読む力をつけるには、200~300ページの新書などを読み通せる力が必要です。
大学入試の小論文とは違い、入学後に書く論文は、自分の意見をサポートするための文献を読んで参考にしたり、引用したりするからです。
文献を出来る限り多く読んで、咀嚼して自分のものにすることで、本を読む力が備わります。
推理小説や恋愛小説のように、好きな分野の本を読むのとは読み方が違います。
2~3時間かけて、知識を得るために本を読みます。
読む力は一朝一夕では身につきません。
本との出会いは、家人の読み聞かせから始まります。
興味・関心のある本を読んで読書の喜びを知ることが、読む力をつける第一歩です。
小学生には小学生の、中学生には中学生の、年齢に応じた読書体験を重ねていきます。
その積み重ねが、文献の中から、論文に必要な情報を探し出す力を生みだします。
「読む」行為に費やした時間に比例して、読む力(リーディングスキル)をつけることができます。

 

「問い」を立てる力をつけるには、物事に対して、「何故?」「どうして?」と疑問を持ち続ける事が必要です。
それに対して「答え」を出すべくあれこれ思考を巡らせます。
論文は、「問い」がたたなければ書けません。
「問い」に対し、論拠を示して、論理的に明確な「答え」を主張する文章が論文です。
「問い」をたてるには、専攻分野に関する興味と、情報や知識が必要です。
多くのことを知っている方が、自分の主張することを、先人が書いたものとは違う視点から論述できるからです。
誰も知らない切り口から「問い」をたてることができるからです。
日頃から物事に対して好奇心や疑問を持ちましょう。
大学生になるまでに「問い」をたてることを習慣化し、意見を構築して論文を書く土台を固めましょう。

 

型をマスターして使いこなす力は、型にはめて書くことを繰り返すトレーニングで修得できます。
作文や読書感想文とは違います。
論文は、小論文の型が基本にあります。
自分の感想は書きません。事実のみを客観的に記します。
5段落エッセイ、小論文でも書いたように、まず、序論で自分の主張を述べ、本論で論拠を示し、結論で主張の正当性を論証します。
書くトレーニングを繰り返し、しっかり型を身につけておきましょう。

 

「卒業論文」は、大学での4年間の学びのまとめです。論文の書き方などのHow to本はたくさん出版されていますが、読んだからといってすぐに論文が書けるわけではありません。
より良い「卒業論文」を書くために、本を読む、「問い」をたてる、型をマスターして使いこなすスキルを身につけておくことが重要です。

小論文

2016年05月12日

大学は、「小論文」で受験者に何を求めているのでしょうか。
「小論文」を入試科目に課す大学が増えています。
大学により、試験時間や文字数には開きがあります。
出された課題について、自分の考えを、60分~120分の時間で、400字~1,200字の範囲で書きます。
大学は、中学校や高校で学んだこと、興味や関心を持ったことを、より深く研究するところです。
自分で問いをたて、答えを導くために、自ら主体的に取り組んでいくところです。
大学は、自分の考えをまとめて表現すること、相手に説得力を持って自分の考えを伝えること、文の体裁を整える力を求めています。

 

自分の考えをまとめて表現するには、まず、ブレインストーミングで、自分が頭に持っている全ての知識を書き出します。次に、それらの知識を分類し、整理して、優先順に並べ替えます。そして、自分の意見や考えをサポートするのに、最も重要なことから書き始めます。試験時間が決められています。参考資料も使えません。課題を的確に理解して、自分の考えをまとめて表現するには、常日頃から新聞や本などを読んで幅広い知識を蓄え、言葉を獲得しておくことが重要です。より多くの言葉を修得していることで、ブレインストーミングが豊かなものになるからです。

 

採点者は一度に数多くの小論文を採点するわけですから、採点者にとってわかりやすく、説得力のある文章であることが大切です。
冒頭に自分の論点を明確に提示することで、採点者はその論文が、どのような展開になっているのか推察しやすくなります。
次に続く本論で、自分の論点の根拠を述べます。自分の経験や体験に基づいたものを入れると、説得力が増し、効果的です。
最後に、自分の主張をもう一度述べて小論文を結びます。
このような手順で、序論、本論、結論を論述していくと、相手に説得力を持って自分の考えを伝える小論文が書けます。

 

文の体裁を整える力というのは、誤字、脱字がなく、不適切な接続詞の使い方や語順の誤りもない文章を書ける力ということです。それらの力も、小論文で試されているのです。

 

大学ではテーマを決めて、専門的に研究していきます。そして、その研究成果をレポートや論文という形で発表していきます。それらを書く力を受験生が身につけているか、小論文で確認しています。
受験当日までに、小論文を書くトレーニングを繰り返して、書く技術を鍛えておきましょう。そうすることで、大学が受験者に求めているものを達成することができます。

エゴノキ&ヤマボウシ

2016年05月11日

我が家の小さな庭に、エゴノキとヤマボウシが手をつながんばかりに立っています。
造園の方に植樹していただいて20年余り。随分と背丈が伸びて、選定しては高さを調整しています。
今年もエゴノキが花を咲かせ始めました。
清楚な花です。
星のような白い花が、下向きにいくつもいくつも咲いて、甘い香りを届けてくれています。
ハナバチが、花の蜜を吸いながら、忙しく飛びまわっています。
花は星のような形のまま散ります。
ヤマボウシも咲けば真っ白い花(厳密に言えば、白色は4枚の総苞片で、その中心に黄緑色の小さな花が球状に集合しています)で、エゴノキの花と同様大好きなのですが、ただの一度も咲いてくれません。
花は咲かせてくれませんが、毎年鳥が巣を作ってひなを育て、巣立っていってくれます。
名前を知らない鳥一家が巣立った後、その巣を鳩がちゃっかりと我が物にして、卵を産んでひなを育てます。
家周りのカイヅカイブキを、思いっきり見晴らしよく選定したものだから、それまでそこに巣作りしていた鳩が引っ越しして来たのでしょう。
エゴノキとヤマボウシが、枝いっぱいに白い花を咲かせて共演するさまを一度でいいから見てみたいものです。
あきらめなければ、奇跡が起きるかもと期待して、今日も2本の樹木を眺めています。

レポート

2016年05月10日

広辞苑によると、レポートとは「報告。報道。報告書。学術研究報告書」となっています。
口頭や文章で報告するレポートは、どう書けばいいのでしょうか。
課せられたレポートが、「何を求めているのか」を明確に理解することが出発点になります。
結論を考えてから書いていきます。レポートにはいろいろな種類があります。
牧野植物園の「すみれ・たんぽぽ展」では、市民の皆さんから送られてきたタンポポ調査用紙を分析して、高知県内の市町村別分布マップを作成していました。これをレポートとしてまとめるなら、送られてきた調査用紙がデータであり、それらが根拠になります。結果として、すみれ種類トップは香美市で24種類、タンポポ種類トップは大豊町と梼原町で8種類という報告書ができあがります。
「アサガオの一日」というレポートでは、時間の経過に従って定期的に観測して得た値を整理して、時系列に書いていきます。
警察官が窃盗犯を逮捕して、そのあらましをレポートするのも時系列になります。
「英米文学の比較」であれば、イギリスとアメリカの文学について、文献を引用したり参考にしたりして、自分の意見を述べていきます。

 

レポートのテーマによっては、「型」にはめ込んだ文章にすると、報告する相手に、自分の意見や考えを、はっきりと伝えることができます。
序論、本論、結論の5つの段落で構成されている5段落エッセイで、レポートを書いてみましょう。
序論冒頭で結論を述べる事から始めると、そのレポートはどういうことが書いてあるのか、相手がすぐに判断できます。
研究や調査などの報告書、学生が課題として提出する小論文、会社で新製品の企画を提案する企画書、新聞や放送などで実情や状況を報告・報道することなど、たくさんのレポートがあります。
どのレポートでも「何が求められているのか」を見誤らないことが大切です。

ゴールデンウイーク

2016年05月9日

ゴールデンウイークが終わりました。
国民の祝日は、いくつになっても、ワクワクしてしまいます。
国道197号線を車で走ると、高知県独特のフラフがはためき、鯉のぼりが泳いでいます。
「男の子が生まれたよ」「うちには男の子がいるよ」「元気に成長して欲しいよ」
フラフや鯉のぼりが、その家の喜びを表しています。

 

20台ほどのライダーの一群が対向車線を走り抜け、別のライダーの一群は、車を追い越し、左手を出して合図をし、走り去って行きます。反射的に「どういたしまして」と、車中で言葉を返していた自分がおかしくて笑ってしまいます。
純粋に楽しんでいる様子が、こちらにまで伝わってくるのです。

 

時間の余裕が、フラフや鯉のぼり、ライダーたち、物や人に対して、ゆっくりと感じ、ゆったりと味わうことをさせてくれます。
時間的ゆとりが、自分自身を非日常に置かせてくれます。

 

民俗学者の柳田國男が水田稲作農耕民の日常生活文化を分析するための分析概念として「ハレとケ」を提唱しています。
「ハレ(晴れ)」は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、「ケ(褻)」は普段の生活である「日常」を表しています。
昔は「ハレの日」には、餅、赤飯、白米、尾頭つきの魚、酒などを飲食して、そのための器も「ハレの日」用であり、日常的には用いられなかったのです。現在では、それらの食べ物も望めば「ケの日」の食事として普通に食べられます。
お正月のおせち料理、桃の節句のちらしずし、端午の節句のちまき・・・と暦を頭でめくりながら「ハレの日」の食べ物を思い起こしてみます。
時間にゆとりがあることは素晴らしい。
日常の中に非日常が入るから、身体だけでなく心意が疲れていても、回復することができ、また日常へ元気に戻っていくことができます。

受験生・大学生・社会人に必要な「書く力」(5段落エッセイ)

2016年05月1日

受験生・大学生・社会人にとって必要な「書く力」には、「自分の意見や考えを、相手に説得力を持って伝える力」が含まれます。アメリカの教育では、その力をつけるために、説得力のあるエッセイ「Persuasive Essay」といわれる「5段落エッセイ」(Five Paragraph Essay)の指導が行われています。
小学4年生から書き始め、大学入学後も、それぞれの求められるレベルにおいて「5段落エッセイ」を書くトレーニングを受けています。
日本で「エッセイ」というと、自由なスタイル(型、形式)で書く随筆を思い浮かべますが、アメリカでは、決まったスタイル(型、形式)にはめ込んで、「自分の意見や考えを、相手に説得力を持って伝える文章」をいいます。「5段落エッセイ」は、私が書いていた「作文」や「読書感想文」と違い、型、形式が先に存在します。
「5段落エッセイ」は、1段落が序論(Introduction)、2,3,4段落が本論(Main Body)、5段落が結論(Conclusion)の5つの段落で構成されています。
大学受験で、大学入学後の学びにおいて、そして社会でも通用する「書く力」を、日本でも「5段落エッセイ」のトレーニングを通じ、子どもたちが身につけてほしいと思います。

 

3つの理由
2020年の大学入試から、小論文や記述式の問題がより重視される傾向になると言われています。「5段落エッセイ」は小論文の基本形となる文章です。入試当日に、さあ小論文を書きましょうと言って、すぐに書けるものではありません。日頃から、自分の意見を「5段落エッセイ」の形式に当てはめて書くトレーニングを積むことで、小論文の基本をしっかり修得することが重要です。

 

大学では専門的に学んだことを口頭、あるいはレポート・小論文・論文といった文章で表し、他者と共有することが求められます。作文や読書感想文とは異なる形式の「書く力」を、大学入学までに、アメリカの子どもたちと同様に身につけておくことが必要です。

 

社会に出た後も、企業や自分の所属する組織において、自分の意見を求められることがあると思います。企画書やプレゼンテーションで自身の考えを、同僚・上司そして顧客に表明するにもこの「書く力」が不可欠です。

 

「5段落エッセイ」の指導を通じて、受験生・大学生・社会人に必要な「書く力」(ライティングスキル)を、日本の子どもたちも身につけることができると思います。

 

「5段落エッセイ」につきましては、当ホッツ教育センター代表の松本輝彦が「5段落エッセイ指導で日本の教育が変わる!」の本で詳しく著しております。