読書で学ぶスキル
2016年07月27日
読書で学ぶスキル
読書はスポーツ:トレーニングが必要
読書をするには、集中力・持続力・孤独とたたかう力が必要です。まさに「読書はスポーツ」です。「読書の習慣づけ」を目指す、中学生の読書指導では「読書はスポーツ、特にマラソンと同じ」といって励ましています。
また、スポーツ同様、読書には繰り返しのトレーニングが必要です。それは読書の冊数を増やすことです。1週間に200ページ程度の本を1冊、読むことを目標としてます。年間20冊を読むように指導しています。
トレーニングには難易度や種類の異なる練習があるように、小学校中学年向けの伝記から高校生向けの天文学の新書まで、難易度や内容も幅広い課題図書を読んでいます。
知識・情報を読み取るスキル
本を「情報源」として考えてみます。
大学での勉強や研究、社会人としての生活や仕事で、さまざまな情報を入手するために本を手にとる機会が多くなります。「フィクション」よりも、勉学・生活・仕事のためには「ノンフィクション」がより重要になります。
そのため、「1冊の本の中から、必要な知識や情報を見つけ出すスキル(技術)」が身に付いていなければ、大人としての生活に支障が出たり、効率が悪くなったりします。
この「知識や情報入手のための本の活用の仕方」は、どこで身につけるのでしょうか。HOTS教育の説明での述べましたが、学校では教科書以外の本、特にノンフィクションの本を読む指導は皆無といってもよいでしょう。
そのスキル、具体的には、目次や索引の使い方、まえがきやあとがきで本全体の構成を読み取る方法などがあります。これらの方法は、頭で理解するだけではなく、実際に本を使って繰り返し練習しなければ、実際に使えるレベルまで身に付きません。