学習技術

2016年06月5日

学ぶために、そして、学習行動をしていく中で獲得するスキルが学習技術です。
自分がどういった種類の学びをしたいかで、必要とされる学習技術は変わってきます。
答えのある「問い」に取り組む場合と、答えのない「問い」に取り組む場合では、違った学習技術が必要です。
学びの目的を設定すること、その目的を遂行するために必要な学習技術を知ること、そして学習技術を自分のものにすることが、学びを探求するのに役立ちます。

 

日本では、日本の大学入試制度に合わせた学習技術を身につけてきました。おもに、正確に速く正解を出す学習技術です。「記憶して再生する力」です。2020年度からの大学入試制度では、「思考力」も、併せて問われるものに変わろうとしています。これは、大学入学後、自分で問いを立て、答えを導くために、自ら学問に主体的に取り組む力を身につけているかどうかを見極めるためだからです。
「記憶して再生する力」に加えて「考える力」を学びの目的として設定することが大切です。

 

新たに設定した目的を遂行するためには、従来の学習技術だけでは不十分です。
「考える力」を培う学習技術が必要になります。それには、「分析力」「評価力」「創造力」が不可欠です。
クリティカルシンキングやクリエイティブシンキングなどの思考スキルの修練が中軸となります。
物事を分類して整理する、分類したものを組み合わせて新たなものを生み出す、そして新たなものの価値を判断する力が、「考える力」を養うために必要な学習技術だと知ることです。

 

学習技術を自分のものにするには、これまでも度々ブログで取り上げてきましたが、トレーニングを積むことです。
学習技術を知識としてとどめるのではなく、反復して数こなし、経験値をあげていきます。
「継続は力なり」(Practice makes perfect)の名言が示すように、トレーニングを続けることで、学習技術は向上します。

 

フィギュアスケートの羽生結弦選手の活躍には、練習拠点、コーチや振付師の存在が欠かせないように、学習技術の獲得にも、環境や指導者の果たす役割は多大です。
自分に必要な学習技術を獲得して、学びを探求しましょう。

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