東京学芸大学附属中等教育学校の適性検査

2017年02月14日

高知国際中学校が導入予定のMYPを実施している、東京学芸大学附属中等教育学校の第1学年4月入学選抜検査の問題を解いてみました。
昨年度(平成28年度)の適性検査Ⅰでは、大問2題で、身の周りにある金属の組み合わせを選ぶ、4年〜6年で学んだ算数の知識をもとに解く、トタンと鉄、ブリキの利点と欠点を記述する、信号機の問題で、全方向赤信号時間が非設定だとどのようなことが起こるか、起こる理由を含めて記述、またどのような計算で全方向赤信号時間を求めればよいか、必要な情報を選択して、その情報をもとに記号の式を作る。更に、全方向赤信号時間を何秒にすればよいか、提示された条件を当てはめて求めるなどの問題が出ていました。
適性検査Ⅱでは、「難民問題」をテーマとした大問1題で、小問が7題あり、資料を読み解き、自分の考えを記述する問題になっていました。

 

今年2月3日に行われた適性検査Ⅰは、誕生日の曜日とうるう年に関する問題、よごれの落ち具合いを実験によって視覚的にわかるようにする方法、資料をもとに、自身の考えを理由と共に記述する問題でした。
適性検査Ⅱでは、2016年8月から新しく祝日になった「山の日」に関連して、私たちの生活に欠かせない「木」に関わる問題でした。木材が多く使われてきた理由、人々が使う木材を生産する林業の役割、日本の林業の移り変わりとその現状について、資料を読み解き、自分の考えを記述します。1つの「問い」では120字〜150字、もう1つは200字〜250字で記述します。

 

小学6年生が解く適性検査ですが、なかなかの解きごたえでした。
自分の考えを、45分間の適性検査時間で、的確に相手に説得力を持って伝えるためには、技術が必要です。
自分の考えを視覚化する→出された個々の考えを分類して仲間に分ける→必要な情報を取捨選択する→優先順位をつけて、理由とともにアウトラインを作成する→肉付けを行い誤字脱字に注意して文章を仕上げる
これらの一連の作業を繰り返しトレーニングすることで学習技術は身につきます。
適性検査で出された問題は、教科書で学ぶ知識と実際の生活が結び付けられています。
学校で学んだことが、取得した知識が、実社会で利用でき役立つのであれば、「勉強」というのは楽しいものになりますね。

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