ムクゲ(木槿)

2016年07月2日

雨の中、白地に赤の傘をいくつもいくつもさしているように見えるムクゲの花です。
今日は久しぶりに太陽が照り付ける晴れた一日です。
朝咲いて夕方にはしぼんでしまいますが、次から次に新しい花が咲いてくれます。
地に落ちた花を、火バサミで拾うのが日課となっています。
雨の日よりも晴れた日のほうが、落ちる花の数が断然少ないです。
5月に咲いて楽しませてくれたエゴノキは、小さくて可憐な花でしたが、ムクゲは大きくて、存在感があります。
やがて梅雨が明け、蝉時雨の夏が来ても、威風堂々と咲き続けます。
土地の広さが許せば、どこまで高木になるのか見ることができるのですが。

 

「道のべの木槿は馬に食はれけり」馬上で詠んだ松尾芭蕉の句です。(街道を馬で行くと、道ばたにムクゲの花が咲いている。と眺めるより早く、その花は馬に食われてしまったよ。)
芭蕉さんも驚いたことでしょう。ムクゲの余韻に浸る間もなく、ひょいと馬の顔が眼前に現れて、ぱくっと、花を食べてしまったのですから。
梅雨の晴れ間、我が家のムクゲは、アゲハチョウが羽を広げて休んでいます。

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