受験生・大学生・社会人に必要な「書く力」(5段落エッセイ)

2016年05月1日

受験生・大学生・社会人にとって必要な「書く力」には、「自分の意見や考えを、相手に説得力を持って伝える力」が含まれます。アメリカの教育では、その力をつけるために、説得力のあるエッセイ「Persuasive Essay」といわれる「5段落エッセイ」(Five Paragraph Essay)の指導が行われています。
小学4年生から書き始め、大学入学後も、それぞれの求められるレベルにおいて「5段落エッセイ」を書くトレーニングを受けています。
日本で「エッセイ」というと、自由なスタイル(型、形式)で書く随筆を思い浮かべますが、アメリカでは、決まったスタイル(型、形式)にはめ込んで、「自分の意見や考えを、相手に説得力を持って伝える文章」をいいます。「5段落エッセイ」は、私が書いていた「作文」や「読書感想文」と違い、型、形式が先に存在します。
「5段落エッセイ」は、1段落が序論(Introduction)、2,3,4段落が本論(Main Body)、5段落が結論(Conclusion)の5つの段落で構成されています。
大学受験で、大学入学後の学びにおいて、そして社会でも通用する「書く力」を、日本でも「5段落エッセイ」のトレーニングを通じ、子どもたちが身につけてほしいと思います。

 

3つの理由
2020年の大学入試から、小論文や記述式の問題がより重視される傾向になると言われています。「5段落エッセイ」は小論文の基本形となる文章です。入試当日に、さあ小論文を書きましょうと言って、すぐに書けるものではありません。日頃から、自分の意見を「5段落エッセイ」の形式に当てはめて書くトレーニングを積むことで、小論文の基本をしっかり修得することが重要です。

 

大学では専門的に学んだことを口頭、あるいはレポート・小論文・論文といった文章で表し、他者と共有することが求められます。作文や読書感想文とは異なる形式の「書く力」を、大学入学までに、アメリカの子どもたちと同様に身につけておくことが必要です。

 

社会に出た後も、企業や自分の所属する組織において、自分の意見を求められることがあると思います。企画書やプレゼンテーションで自身の考えを、同僚・上司そして顧客に表明するにもこの「書く力」が不可欠です。

 

「5段落エッセイ」の指導を通じて、受験生・大学生・社会人に必要な「書く力」(ライティングスキル)を、日本の子どもたちも身につけることができると思います。

 

「5段落エッセイ」につきましては、当ホッツ教育センター代表の松本輝彦が「5段落エッセイ指導で日本の教育が変わる!」の本で詳しく著しております。

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