ディベート(Debate)

2016年05月27日

ディベートとは、ある特定のテーマについて、肯定側と否定側とに分かれて、第三者(観衆、審判などの聞き手)を論理的に説得する形で、互いに議論をたたかわすことをいいます。
検察側と弁護側の法廷での議論は裁判官を、アメリカ大統領選のテレビ討論はアメリカ国民を説得するために行われます。
これらは実社会で行われている実践ディベートです。
学校の授業や学校対抗の大会など、様々な教育目的のために行われるものは、教育ディベート(アカデミック・ディベート)と呼ばれています。
第三者であるジャッジに、自分たちの主張が、より優れていると判断してもらうように、論拠を示し、論理的に議論していきます。
教育ディベート(アカデミック・ディベート)は、ルールに則って行います。
このディベートのトレーニングで、どのようなスキルの向上が得られるのでしょうか。
自分の意見を、論拠を示して論理的に伝えるスキル、論拠となる資料を収集し、分類、整理して活用するスキル、多様で異なる視点、論点から理論を組み立てるスキルが、主な向上するスキルです。

 

ディベートは、コンストラクティブスピーチ(主張・論拠・結論)、リバトルスピーチ(相手チームの主張に対する反駁)、サマリスピーチ(主張・論拠・反駁・結論)の順に、肯定・否定側が、ルールで決められた時間を有効に使い議論します。
そのスピーチの原稿は、5段落エッセイと同様、型に沿って文章を組み立てておきます。
そうすることで、自分の意見を、論拠を示して論理的に伝えるスキルが獲得されます。

 

ディベートでは、論点を強力にサポートする、信頼できる資料をいかに提示することができるかが重要視されます。
ジャッジに自分の主張の優位性を示すことができるからです。
論文や文献、専門家の発言など、多くの新しくて客観性のある資料を収集するスキル、それらを分類、整理して活用するスキルが、ディベートのトレーニングを数重ねるごとに鍛えられます。

 

ディベートは、公平を期すため、ゲームの開始直前にジャンケンやくじによって肯定側に立つのか、否定側に立つかが決まります。
そのため、自分の本意とは関係なく、肯定・否定双方の立場で、説得力のある理論を準備する必要があります。
否定側の立場で理論を組み立てることで、肯定側の理論は、さらに堅固なものとして組み立てる必要に迫られます。一人問答です。
先入観を持たずに、多様で異なる視点、論点からものごとを考えるスキルが、肯定・否定、双方の立場で、批判的に思考を行い、議論を組み立てることで向上します。

 

自分の主張を、説得力を持って伝え、相手の主張もしっかり聞くことがディベートの根底にはあります。その上で、自分の意見を、論拠を示して論理的に伝える能力、論拠となる資料を収集し、分類、整理して活用する能力、多様で異なる視点、論点から理論を組み立てる能力を伸長させていきましょう。

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