オープンエンドの「問い」
2017年07月23日
当塾は、オープンエンドの「問い」を基本としています。
「正解」がないため思考の旅路に終点がありません。
オープンエンドの「問い」は、自分の考えを持ち、それを相手に分かりやすく伝えるトレーニングに最適です。
入試等で出される「問い」は、正解がある「問い」がほとんどです。
クローズドエンドの「問い」です。
タキソノミーで言えば、「知識」と「理解」の定着度を見る「問い」になります。
生徒さんたちが喜んだ「問い」に、「これは何でしょう?どのように役立てますか?」というのがあります。
生徒さんに馴染みのない、ある「物」を見せて、思いつくことを書いてもらいます。
本来の用途がわからないまま、自分ならどのように役立てるのか、想像豊かに考え、提案するのです。
「問い」作りは、結構難しく、時間がかかります。
それでも、生徒さんが、目をキラキラさせて、「ああだ、こうだ」とブレインストーミングする様を見るのは楽しく、今日もオープンエンドの『問い』作りに精を出しています。
グループ・ブレインストーミング
2017年07月8日
生徒さんは、1人1人が、違う「課題エッセイ」に取り組むのが、いつもの授業風景です。
ある日、小学中学年、小学高学年、中学生と、複数学年で、同一課題エッセイに取り組んでもらいました。
各自がブレインストーミングをします。
付箋紙にアイデアをどんどん書き出していきます。
付箋紙1枚には1つのアイデアだけ書きます。
ホワイトボードに、それらを貼り付けていきます。
全体を皆で見渡して、同じ意味合いを持つものをまとめて、グループ分けを行います。
それぞれのグループに名前をつけます。
もう一度全体を見て、小グループを更にまとめて、大きなグループにまとめていきます。
同じものを見ながら、意見を言いながら仲間分けするので、一方通行ではなく、双方向でのやりとりができ、お互いの気持ちに時間のずれが生じません。
グルーピングをして、分類(分けること)ができたら、文章にしていきます。
大きなグループになったものに優先順位をつけて、アウトラインを各自が書いていきます。
グループでブレインストーミングを行うと、自分では考えもしなかったアイデアが他者の視点から出されていて、新しい発見ができます。
自分のアイデアと他者のアイデアの融合で、多様な視点で捉えた文章が生まれてきます。
生徒さんたちは、「『問い』が難しい。」と言いながらも、しっかり自分の意見を出して、授業を楽しんでくれました。
梼原学園9年生(中学3年生)、エッセイの授業を体験
2017年06月16日
梼原学園で、9年生(中学3年生)が、「好きなスポーツ」の『課題』で、エッセイの体験授業に取り組みました。
エッセイは、「自分の意見を相手にわかりやすく伝える文章」です。
『段落の冒頭に、自分の主張や考えを書きます。続けて、その主張や考えを支持する文を書きます。
1つの段落は1つの考えについてだけ書きます』と、エッセイの構造を学んで、ブレインストーミングの開始です。
「達成感があるから」「かっこいいから」「楽しいから」など、思い思いのバブルを書いていきます。
「どんな達成感?」「どんふうにかっこいいの?」「なぜ楽しいの?」
相手にわかりやすく伝えるために、生徒さんたちが、具体的な説明を加えていきます。
友達の発表を聞いて、皆が拍手をします。
同じ『課題』でも、表現の切り口が違います。
「みんな違って、みんないい」の世界が繰り広げられています。
他者の意見を聞くことは、多面的視点で考えられる力をつけるのに有効です。
2時間続けての授業でしたが、休憩時間も休むことなく、考え続けていました。
素直で、一生懸命で、気持ちの良い生徒さんたちの姿でした。
梼原学園5年生、エッセイの授業を体験
2017年06月15日
梼原学園(梼原町立 梼原小中学校)で、5年生がエッセイの授業を体験しました。
梼原町教育委員会・梼原学園・HOTS教育センターが連携することで、この取り組みは実現しました。
「作文は苦手」と言っていた生徒さんたちからも、エッセイを書き終えた後は、「また、書きたい。」「どう書いて、何を書くのかわかったから、自信がついた。」などの、頼もしい声を聞くことができました。
ブレインストーミングに手間取る友達に声掛けしたり、こちらの問いかけに素直に応じたりと、2時間の授業を楽しんでいました。
1人1人発想が違うので、友だちの発表を聞くことで他者の視点を知ることができます。
自分の考えに広がりが生まれます。
梼原学園の生徒さんたちの取り組み姿勢は見事でした。
ビワ(枇杷)
2017年06月13日
スーパーや八百屋さんで、「ビワ」が並んでいます。
年中あるものではなく、季節物のオレンジ色で楕円形の形を見ると、今年も「夏」がやってくるのだと感じます。
うれしいことに、この2週間で3度、それぞれ違う方からビワをいただきました。
道具を使わなくても簡単に手で皮を剥ぐことができます。
スイカと違い、種が大きくて中央に集中しているので、果肉が食べやすいです。
ケーキやおまんじゅうのような甘さではない、素朴な甘さも魅力です。
タイミングよく、時間差でいただいたので、長い時間味わうことができました。
「ビワ」は「となりのトトロ」の風景に良く似合うと思うのです。
童謡「びわ」
作詞:まどみちお 作曲:磯部俶
びわはやさしい 木の実だから
だっこしあって うれている
うすい虹ある ろばさんの
お耳みたいな 葉のかげに
びわは静かな 木の実だから
お日にぬるんで うれている
ママといただく やぎさんの
お乳よりかも まだあまく
梅ジュース
2017年06月7日
友が「青梅」を届けてくれました。
洗って乾かし、へたをとり、下準備万端の状態で渡してくれました。
保存瓶を熱湯と焼酎で消毒をして、氷砂糖を買いに行き、黒酢を投入して、「梅ジュース」の仕込みが簡単に完了です。
ネットに書かれている、疲労回復・肥満防止・整腸作用・美肌効果等々の梅ジュースの効能を見ると、顔が緩んでしまいます。
数日前に「ラッキョウ」をつけたばかりなので、その隣に梅ジュースを置きました。
瓶を揺する日課の楽しさが、倍増です。
今日、高知は梅雨入りしました。
梅雨が明けると、厚さが本番に、そして梅ジュースの出番も本番になります。
ブルーベリー
2017年05月31日
ブルーベリーを2鉢育てています。
葉っぱが、あちこち虫食い状態になっています。
8年目で初めての出来事でした。
バッタにしては時季が早いような、かといって蛾の幼虫やナメクジではないような。
しばし、眺めていると、ハチ?が飛んできて、あっという間に、柔らかな緑の葉っぱを丸く切り取って、運んで行きました。
カミキリバチというのでしょうか?
ミツバチでもアシナガバチでもないハチの仕業でした。
職人芸だと思わず感心しました。
ブルーベリーの実に影響が出ないことを祈るのみです。
ふきのとう
2017年05月19日
新玉ねぎにクレソン、春の恵みはまだまだ、毎日の食卓を贅沢にさせてくれています。
庭では、エゴノキの下に顔を出し、春の到来を真っ先に告げてくれた「ふきのとう」が、立派な「ふき」になって生い茂っています。
それらを摘み取り、ゆがき、筋を取り、「ふきの煮物」を作って、贅沢な食卓の一品に加えました。
「ふきのとう」の花には、黄色のおすふきと白のめすふきがあり、それぞれの役目があること、土の下でくりひろげられる地下茎の仕事のことを、甲斐信枝さんが「ふきのとう」の絵本で書いています。
「ふき」は地上にはなくなりましたが、地下では地下茎が、来年にむけてしっかり仕事をしています。
たくさんの「ふきのとう」が、来年も見られることでしょう。
ミツバ
2017年05月7日
庭に、ミツバがたくさん自生しています。
食したいと思うものの、自分が蒔いて育てたものではないので、本当に「ミツバ」なのか自信がありません。
市販されているミツバからすると、大きく育って茎も葉もしっかりしています。
葉をちぎって香りを嗅いだら、ミツバの香りのようなそうでもないような不確かさです。
庭にやってくる鳥たちの置き土産なのでしょうが、名前が書いてないので困ります。
今年もまた、食することはなく、ミツバはやがて白い花を咲かせ、種になって地面に落ちていくことでしょう。
続・春の庭
2017年04月30日
「くさたちは、てんでに じめんの とりっこを している。なかまどうし、かたまりあって、はを ひろげ、くきを のばして いっしょうけんめい。ぐずぐずしていると、ほかの くさに まけてしまう。」と、書いたのは絵本作家の甲斐信枝さん。
この科学絵本『ざっそう』のように、我が家の小さな庭も、色とりどりの花を咲かせた草たちでいっぱいです。
タツナミソウ、ハハコグサ、カタバミ、スベリヒユ、メヒシバ、オオイヌノフグリ、コニシキソウ、ツメクサ、その他諸々、私が勝手に雑草に分類している草たちですが、白、黄、桃、青など可愛い花を咲かせています。
芝とからまりあって生えているのと、草たちの繁殖力がすごいのとで、草取りが間に合いません。
放っていたら、『雑草のくらし』の絵本のように、年ごとに、地面を征服する草たちの種類が変遷していくようになるのかもしれません。
芝生が消え失せて、繁茂するのは、どの草なのでしょう。
ハーブも地植えしたら、ものすごく繁殖したことがずっと以前にありました。
それぞれに領地を分けて与えられたらいいのですが、小さな庭なのでそうもいかず、痛しかゆしです。
これからますます、草たちの地面の奪い合いは激しさを増すことでしょう。
春の庭
2017年04月28日
大地を潤す春の雨もひと段落したようで、今朝は気持ちの良い日差しが草木に届いています。
枝だけだった庭の木々も、いつのまにか新芽が伸びて青々としています。
モミジの若葉の黄緑が、群を抜いて美しく、その柔らかさに浄化される心地です。
上田敏が邦訳した、ロバート・ブラウニングの詩、「春の朝(あした)」の気分です。
地面に目をやれば、2月に植えたチューリップが姿勢よくツンと立っています。
チューリップは、まるで傘をさかさまに差したように開ききって、夕方には閉じても翌朝にはまた咲くことを、今更ながら知りました。
お日様と仲良しなのですね。
日中は本物のチューリップの花が、夕方からはソーラーライトのチューリップが咲く春の庭です。
「春の朝(あした)」上田敏 訳 (訳詩集『海潮音』)
時は春
日は朝(あした)
朝(あした)は七時
片岡に露みちて
揚雲雀(あげひばり)なのりいで
蝸牛(かたつむり)枝に這ひ
神、そらに知ろしめす
すべて世は事も無し
Pippa’s Song (Pippa passes)
Robert Browning 原詩
The year’s at the spring
And day’s at the morn;
Morning’s at seven;
The hill-side’s dew-pearled;
The lark’s on the wing;
The snail’s on the thorn;
God’s in his heaven –
All’s right with the world!
本居宣長と桜
2017年04月11日
そこかしこで桜が満開です。
花の薄桃色が遠くからでもひと際目立ちます。
花が散った後葉っぱが出てくる里桜は、江戸時代に品種改良されて作られたものだそうで、それまでは、葉と花が同時に出る山桜を愛でていたようです。
桜を見ると、「もののあわれ」の言葉が浮かびます。
咲いている期間が短く、一斉に潔く散っていく桜には、見た目の優美さに隠れたはかなさを感じてしまいます。
四季のある日本で、毎年春になると桜を鑑賞してきた者なら誰しも同様の情趣を抱くことと思います。
日本最古の歴史書「古事記」を、35年の歳月をかけて注釈書「古事記伝」を著した本居宣長は「桜」が大好きだったようです。
「敷島の大和心を人問はば、朝日に匂ふ山桜花」(大和心〈日本人の心〉とは何かと人が尋ねたなら、朝日に照り輝く山桜の花のようなものだと答えよう)と詠んでいます。
日本本来の思想や哲学を研究した国学者ですから、桜の花と、日本人の心の本質が重なったのでしょうか。
71歳の晩年には、秋の夜長に目覚めた時に詠み続けた、桜を題材にした歌、「枕の山」(「桜花三百首」ともいう)を300首も残しています。
自問自答のスキル
2017年03月31日
新設される「高知国際中学校」の課題研究では、1年生で、学習活動や講演などを通して興味・関心を抱くものに出会う。2年生で、ミニ課題研究を通して興味・関心を掘り下げて深める。3年生で、個人の興味・関心を追求し研究をまとめ究める。一例で7,000字の論文作成となっています。
自分自身で課題研究テーマを決めるには、「自分で問いを立てる力」が必要です。
先生が生徒に発問して生徒が答える、生徒がわからないことを先生に質問するという受動的な学びではなく、自分で「問い」を立てる能動的学びです。
生徒が自分で「問い」を立てられるようになるには、指導者の導きが必須です。
指導者は「課題エッセイ」のような具体的な「問い」ではなく、1つの場面を提供します。
それに対して生徒はできるだけたくさんの「問い」を作っていきます。
分類、分析、整理、評価、創造などの思考スキルが使われます。
ブレインストーミング→アウトライン→パラグラフライティングエッセイを書いている当塾の生徒さんたちも、最後は自分で「問い」を見つけて書いてもらうことを目標にしています。
自立した主体的な学び、「自問自答」のスキルの習得です。
課題エッセイ
2017年03月20日
生徒さんたちがエッセイを書いています。
課題エッセイの目的は、「理由を述べる事」「比較すること」「分類すること」など、課題により様々です。
ブレインストーミングを行っている時間は、「問い」に対して向き合っている時間です。
沈黙の中、自問自答を繰り返し、頭の中のアイデアを書き出しています。
十分な時間を確保してアウトプットされたいくつものアイデアは、私が思いもつかないような発想があり、わくわくする時間を味わわせてもらっています。
私の「なぜ、そう思うの?」問答にも、じっくりと取り組んでくれます。
アウトラインを作り、パラグラフライティングで完成したエッセイを発表しますが、1から10まで全て、自分自身が書き上げたものなので、自信を持って発表しています。
「犬と猫、どちらが好き?」のような優しい「問い」から始め、「自然エネルギーは原子力発電の代替エネルギーになれる?」のようなより難度が高い「問い」に対しても、エッセイを書けるようになることを目標としています。
繰り返し課題エッセイを書くトレーニングで、高度な思考技術が涵養されます。
メジロ
2017年03月7日
春一番が吹いてもう何日経ったのでしょう。
今日の風も強く吹きましたが、厳しい冬のものではなく春の匂いがします。
ここ最近、スズメより小さい黄緑色の小鳥たちが庭先によくやってきます。
目の周りが白いです。
新芽がまだない枝だけのエゴノキに止まっています。
最初に1羽、すぐに2羽、3羽、4羽とやってきます。
押し合いへし合いするほどにはならず、「目白押し」は見られません。
ヒヨドリやハトはカイズカイブキに止まっています。
その下にある万両や十両の赤い実が、いつものことながらきれいに食べられています。
鳥たちはそれぞれにさえずっています。
メジロの会話やエゴノキの話が聞ける「聞き耳ずきん」があったらなあと思います。
高知龍馬マラソン
2017年02月24日
先日2月19日に開催された「高知龍馬マラソン」完走者の氏名が新聞紙上に掲載されました。
1万人以上の参加者だけあって、8ページにも渡っています。
100mの距離でも全力疾走できるのか、自信がない私にとっては、42.195kmは途方もない長さです。
どうしたら、フルマラソンに参加しようとの気力が起きるのか不思議です。
昨年は折り返し地点前の20km辺りで、今年はゴールまでもうひと頑張りの39km地点で、応援をしました。
主催者の車の「まもなく先頭選手が走ってきます。後続の方では、沿道の方たちとハイタッチをしながら走っています。」とのアナウンスに、昨年のわが行動を振り返り、思わず微笑んでしまいました。
カッパ、セーラームーン、ピコ太郎、坂本龍馬の着物姿の後続には新選組の着物姿のランナー。
ウエディングドレス、タキシード、ビジネススーツ、カツオ、ドラえもん、みきゃん、ふなっしーなどのアニメやゆるキャラ。
衣装や飾りの多様な趣向に、沿道で応援している人々も大いに笑い、楽しんでいました。
わが友は昨年に続き今年も完走、もう一人の県外から参加の友も完走しました。
ランナーの皆さんの走る姿には元気をもらいます。
ましてや、その人を良く知っているという分、友からもらう元気の量は増幅します。
何時間も立っていましたが、自身も走った気分を味わえた、心地よい疲労を感じる1日でした。
東京学芸大学附属中等教育学校の適性検査
2017年02月14日
高知国際中学校が導入予定のMYPを実施している、東京学芸大学附属中等教育学校の第1学年4月入学選抜検査の問題を解いてみました。
昨年度(平成28年度)の適性検査Ⅰでは、大問2題で、身の周りにある金属の組み合わせを選ぶ、4年〜6年で学んだ算数の知識をもとに解く、トタンと鉄、ブリキの利点と欠点を記述する、信号機の問題で、全方向赤信号時間が非設定だとどのようなことが起こるか、起こる理由を含めて記述、またどのような計算で全方向赤信号時間を求めればよいか、必要な情報を選択して、その情報をもとに記号の式を作る。更に、全方向赤信号時間を何秒にすればよいか、提示された条件を当てはめて求めるなどの問題が出ていました。
適性検査Ⅱでは、「難民問題」をテーマとした大問1題で、小問が7題あり、資料を読み解き、自分の考えを記述する問題になっていました。
今年2月3日に行われた適性検査Ⅰは、誕生日の曜日とうるう年に関する問題、よごれの落ち具合いを実験によって視覚的にわかるようにする方法、資料をもとに、自身の考えを理由と共に記述する問題でした。
適性検査Ⅱでは、2016年8月から新しく祝日になった「山の日」に関連して、私たちの生活に欠かせない「木」に関わる問題でした。木材が多く使われてきた理由、人々が使う木材を生産する林業の役割、日本の林業の移り変わりとその現状について、資料を読み解き、自分の考えを記述します。1つの「問い」では120字〜150字、もう1つは200字〜250字で記述します。
小学6年生が解く適性検査ですが、なかなかの解きごたえでした。
自分の考えを、45分間の適性検査時間で、的確に相手に説得力を持って伝えるためには、技術が必要です。
自分の考えを視覚化する→出された個々の考えを分類して仲間に分ける→必要な情報を取捨選択する→優先順位をつけて、理由とともにアウトラインを作成する→肉付けを行い誤字脱字に注意して文章を仕上げる
これらの一連の作業を繰り返しトレーニングすることで学習技術は身につきます。
適性検査で出された問題は、教科書で学ぶ知識と実際の生活が結び付けられています。
学校で学んだことが、取得した知識が、実社会で利用でき役立つのであれば、「勉強」というのは楽しいものになりますね。
立春
2017年02月5日
今日は久しぶりの雨です。しとしとと降っています。
雨のせいか、いつもより幾分暖かく感じます。
おととい3日は節分、昨日は立春でした。節分で豆をまいて邪気を払い、新しい季節が始まりました。
暦の上では春が来ても、1年中で一番寒い2月です。
12か月ある月の中で、1か月の日数が最も少ない2月です。
1年365日(うるう年は366日)を12で割って、30日の月を7つ、31日の月を5つにしなかったのには、どんな理由があるのでしょう?
あちらこちらのスーパーマーケットでは「福豆」と共に「バレンタインデー用のチョコレート」が並んでいました。
昨日から、近くのスーパーマーケットでは、「福豆」が「ひなあられ」に変わっていました。
日本の年中行事や歳時を、一足先にお目見えする品々のおかげで、忘れることなく順番に執り行うことが出来ます。
年中行事や歳時によっては、簡素化したり、自己流にアレンジしたりして愉しんでいます。
短い2月、目に見える春はもうすぐでしょう。
国際バカロレア(IB)のプログラム
2017年02月1日
IBが提供するプログラムの対象は年齢によって分けられています。
◎PYP:プライマリー・イヤーズ・プログラム・(3歳~12歳)幼稚園、小学校・1997年設置
◎MYP:ミドル・イヤーズ・プログラム・・・・(11歳~16歳)中学校・・・・1994年設置
◎DP:ディプロマ・プログラム・・・・・・・・(16歳~19歳)高校・・・・・1969年設置
◎CP:キャリア関連プログラム・・・・・・・・(16歳~19歳)・・・・・・・2012年設置
文部科学省のホームページによると、
PYP (Primary Years Programme)は、精神と身体の両方を発達させることを重視しているプログラム
MYP(Middle Years Programme)は、青少年に、これまでの学習と社会のつながりを学ばせるプログラム
DP(Diploma Programme)は、所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得可能なプログラム
CP(Career-related Program)は、キャリア教育・職業教育に関連したプログラムであり、生涯のキャリア形成に必要なスキルの習得を重視する
と説明されています。
国際バカロレアの認定を受けている学校は、平成28年12月1日現在、世界140以上の国・地域において4,677校だそうです。
学校教育法第1条に規定されている学校(1条校)は15校あります。
平成30年に開校予定の「高知国際中学校」が導入を予定しているMYPですが、現在それを実施している国公立の中学校は、「東京学芸大学附属中等教育学校」の1校のみです。
1条校以外のインターナショナルスクールなどでMYPを実施している学校は8校あります。
国際バカロレア(IB)の学習者像
2017年01月31日
国際的な視野を持つ人間の育成を目指している国際バカロレア(IB)は、IBの学習者として努力する10の目標を掲げています。
- 探究する人(Inquirers)
- 知識のある人(Knowledgeable)
- 考える人(Thinkers)
- コミュニケーションができる人(Communicators)
- 信念をもつ人(Principled)
- 心を開く人(Open-minded)
- 思いやりのある人(Caring)
- 挑戦する人(Risk-takers)
- バランスのとれた人(Balanced)
- 振り返りができる人(Reflective)
これらの人物像は、知的成長や学習面での成功にとどまらない、人間としての幅広い能力と責任感を育むことが意図されています。
人間としてあるべき理想の姿のようにも感じます。
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