紅葉(もみじ)
2016年12月16日
毎朝庭に出て、落葉した紅葉(もみじ)のじゅうたんを見るのが楽しみです。
葉っぱの大きさや色づきが、一枚一枚違います。
黄葉の葉っぱ、紅葉の葉っぱ、1つの切れ込みだけ黄色で残りは赤色、あるいはその逆など様々です。
子どもの頃、紅葉(もみじ)の葉っぱの切れ込みに手をあてながら、「お・て・ら・の・も・み・じ」と唱え、「も」で終わる5つの葉っぱか、「じ」で終わる7つの葉っぱかを数えて遊んでいました。
紅葉(もみじ)の種類によって、葉っぱの切れ込みが5つ~7つのものと7つから9つのものがあるようです。
庭の落葉を見ると「葉っぱのフレディ」の絵本を思い浮かべます。春、太い枝に生まれた葉っぱのフレディが、冬、役目を終えて散っていく話です。枯れ葉のフレディは、土に溶け込んで木を育てる力になり、春には新しい葉っぱが生まれてくるのです。1枚の5つの裂片の葉っぱのイラストと楓(カエデ)の写真が、対をなしていて効果的です。「葉っぱのフレディ」は人の一生、生と死、命について考えさせてくれます。
唱歌 「もみじ」
秋の夕日に照る山もみじ
濃いも薄いも数ある中に
松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は
山のふもとの裾模樣(すそもよう)
溪(たに)の流に散り浮くもみじ
波にゆられて はなれて寄って
赤や黄色の色さまざまに
水の上にも織る錦(にしき)
書く力を鍛える=考える力を育てる
2016年12月1日
『HOTS STUDY HOUSE 高知』には、平成30年に開校される「高知国際中学校」への受験を希望する生徒さんもいます。学校で学ぶ知識の定着や、更には応用力を磨くために他の進学塾へ通いながら、当塾に来てくれている生徒さんもいます。
エッセイ課題に対して、ブレインストーミングをしながら、自分の考えを書き出しています。「書く力」を鍛えています。
色鉛筆には、12色や36色、100色というのもあります。色数が多ければ多いほど、描きたい「色」を見つけることが可能です。
言葉も同じです。より多くの「言葉」を知っていれば、場面に最も適切な「言葉」を選ぶことができます。
たくさん知っていて、その中から選んで使うのと、少ししか知らないで使うのでは、相手に伝える説得力に差がでます。
「色」が100色もあったら、選ぶのに時間がかかり、困惑することが考えられます。そうならないためにも、頻繁に使用して、「色」を自分のものにすることが必要です。
書く力を鍛えるのも同じことです。何度も何度も書いて、「言葉」を自分のものにします。
トレーニングの積み重ねが書く力を鍛えます。それは、考える力を育てていることになります。
※メモ
「5段落エッセイ」・「ディベート」・「クリティカル シンキング」など、国際バカロレア(IB)教育に関連する記事をブログの中で紹介しています。
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「県立高知国際中学校・高等学校」で求められる書く力
2016年11月25日
高知県教育委員会協議会で、 現在の「県立高知南中学校・高等学校」と「県立高知西高等学校」を統合する中高一貫校の名前が、「高知国際」に決まりました。
中学校は2018年(平成30年)高校は2021年(平成33年)4月から、高知県立の併設型中高一貫教育校が高知市に新たにスタートするのですね。
国際バカロレア機構に認定校と認定されたら、国際バカロレア(IB)プログラムが導入されるようです。
高校でのディプロマ・プログラム(DP)では必須のTOK Essay(「知の理論」に関する論文)と Extend Essay(課題論文)があります。
TOK Essayは日本語で3,200字、英語で1,600語程度の、Extend Essayは日本語で8,000字、英語で4,000語程度の Essay(エッセイ)を書きます。
以前もブログで書きましたが、ここでの「エッセイ」は、日本語で思い浮かべる「随筆」ではなく、決まったスタイル(型、形式)にはめ込んで、「自分の意見や考えを、相手に説得力を持って伝える文章」をいいます。
小論文の基本となるのが「5段落エッセイ」です。「5段落エッセイ」は、1段落が序論(Introduction)、2,3,4段落が本論(Main Body)、5段落が結論(Conclusion)の5つの段落で構成されています。
この書き方をマスターしておけば、研究したトピックを、相手に説得力を持って伝えることがより可能になると思います。
高知国際中学校では国際バカロレア(IB)のMYP(Middle Years Programme)が導入される予定ですが、MYPの段階から読んで書くトレーニングが始まるのではないかと思います。今後明らかになる入試制度、カリキュラムが楽しみです。
※メモ
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アイロン
2016年11月18日
スチームアイロンの調子が悪くなりました。
通電しなかったり、スチーム孔からは蒸気ではなく、水が漏れだしたりします。
アイロン本体に記されている製造年を見ると2001年です。15年間使っている計算になります。
アイロンの寿命として、短いのか長いのかわかりませんが、手に馴染んで使いやすかったので残念です。
アイロンが使えないと不便なので、電機店へ走りました。
驚いたのですが、展示してある商品のほとんどが、コードレスアイロンです。
現在のスチームアイロンの前は、コードレスアイロンを使用していました。温度が下がりやすくてたびたび充電しなくてはなりませんでした。コードがなくて使いやすいメリットより、パワー不足になるデメリットのほうが大きく感じられました。コードレスアイロンの種類も少なかったように思います。
あれから相当の年数が経過しています。いつのまにか、主流はコードレスアイロンになっているようです。
当時から比べれば、性能も格段によくなっているのでしょうね。
しばらく、展示されているアイロンたちを眺め、手に持って、重さや使い勝手を試してみました。
結局、長年愛用したのと同じタイプのコード付きアイロンを購入しました。
新しいだけに、アイロンのかかり具合も目に見えて違います。洋服のしわがピーンと伸びます。
古いアイロンから新しいアイロンへの世代交代でした。
柿
2016年11月6日
朝夕と日中の気温差が大きくなりました。日暮れも早くなりました。
秋深しです。
秋の味覚の「柿」をせっせと食べています。
キャベツや白菜などの野菜が高い中、嬉しいことに、柿は求めやすい値段になりました。
もっぱら、柿は皮をむいて柿そのものを味わいますが、おかずの一品として食卓にも出します。
「大根と柿のなます」です。
皿鉢料理で「柿の天ぷら」と「柿のなます」を初めて食した時、「斬新だなあ」と感じ入ったものです。
柿を吊るして干し柿を作っている家が見られるようになりました。つるべ落としの秋の日です。
明日は早くも「立冬」です。場所を取る、こたつを出そうか出すまいか、思案しています。
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」(正岡子規)
わずか17音で、自分の伝えたいことを表現する俳句を作るのは、結構難しいものです。
有名な句は、一度聞いたら、知らぬ間に覚えてしまえる言葉の選択と、リズムがありますね。
ハロウィーン(Halloween)
2016年10月31日
今日は「ハロウィーン(Halloween)」です。
アングロサクソン系民族の祭日で、キリスト教の万聖節(All Hallows’ Day=諸聖人の祝日)の前日(All Hallows’ Eve)にあたるようです。
起源は、古代ケルト人が行っていた秋の収穫祭や悪魔祓いの儀式であり、その発祥はアイルランドやスコットランドだとされているそうです。
10月31日は、ケルト歴の大晦日にあたり、この夜悪霊や魔術師たちが戸外を駆けめぐって次の年の予報を声高に叫び歩いたといわれています。
9月になると、あちらこちらの店でハロウィーングッズが販売され、デパート、スーパーマーケット、レストラン、喫茶店などなどのお店は、ハロウィーン装飾を施して(中にはハロウィーン衣装を身につけた店員さんが)お客さんを迎えてくれます。
この時期にいただく、東京ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンなどのテーマパークのおみやげもハロウィーン仕様です。
今年、東京渋谷では、ハロウィーンで盛り上がる人々の混雑緩和のため、一時、車道を歩行者天国にしたとのニュースが流れました。
ハロウィーン本来の意味合いを離れ、仮装して楽しむ1つの行事として日本では浸透してきているのですね。
キンモクセイ(金木犀)
2016年10月19日
キンモクセイが香り始めました。今年は例年に比べ、香り始めるのが遅かったようです。
木の前にじっと立ち、みかん色の小さな花を見つめ、甘い香りを吸い込みます。
雨が降ると、花が散ってしまい、香りもなくなるので、どうかしばらくは良い天気であってほしいと願います。子どもの頃から慣れ親しんでいる、変わらない花の匂いは、何かしら懐かしく、郷愁を誘われます。
夏日の気温がぶり返しているここ2,3日ですが、あちらこちらで、オレンジ色の花と緑の葉が“秋”の訪れを見せてくれだしました。
キンモクセイの香りに見送られ、時に押し出されるように家を出る。そして、香りに迎えられて帰宅する。贅沢なアロマテラピーです。
今年も咲いてくれてありがとう。期間は短いけれど、十二分に花の香りを堪能させてもらいます。
「ありがとうの神様 (小林正観著)」、「自分を変える魔法の『口ぐせ』・・・ 夢がかなう言葉の法則 (佐藤富雄著)」、作者の考え方がよくわかる、とても読みやすい本です。
新居海岸
2016年10月10日
仁淀川河口と太平洋が交わる新居海岸へ、久しぶりに会った友人と行きました。
黒いウエットスーツに身を包んだサーファー達が波乗りをしています。
大気が安定せず、一日のうちどこかで雨に見舞われていた日々ですが、今日は雨の心配もない時間を過ごせています。
何十匹ものトンボが空中を旋回しています。
「人」ではなく、「自然の物」になったつもりで、右手を頭上に伸ばし、人差し指を突き出してしばし佇んでみました。友は「回すんじゃない?」と言いながら、人差し指をくるくる回しています。
1匹くらい体を休めに来るトンボがいるかもと思っていましたが、動きを止めるトンボは皆無で、機械仕掛けのように延々と旋回しています。
一組のサーファーがサーフボードに腹ばいに乗り、両手で海水を掻いて波乗りのポイントまで進んで行きます。カラフルなウエットスーツはなく、一様にモノトーンで黒っぽいウエットスーツのサーファー達が波間にたくさん見えます。
空中のトンボと海上のサーファーを眺めるゆったりした時間。身体に「陽気」と「元気」の+(プラス)の「気」が集まりました。自分を整えた穏やかな時間でした。
1期生の1か月
2016年09月30日
晴れた日が続いた7月、8月とは打って変わり、一日のうちどこかで雨が降るぐずぐずした天気の印象が強い9月でした。
晴れたと思えばすぐに土砂降り、安心して洗濯物を外へ干せない日々です。
台風が次から次へと発生しています。
季節は動き、明日から10月です。
9月に開始した1期生の授業も一月経ちました。
最初は、興味・関心のある事柄を題材に「問い」を出しています。
ブレインストーミングのバブル数も増えています。アウトライン、パラグラフライティングと、「自分なりの正解」を文章に書き表しています。
1限が80分の長さにも関わらず、「途中休憩を入れると、せっかく考えていることが中断されそうで」と休憩を入れずに、完成させています。
1つの題材にたっぷりと時間をかけ、自分自身に問いかけて解を出す一連の作業は、「思考力」も育みますが、「学ぶ力」もつけさせてくれます。
「たくさん学んでくれてありがとう」のささやかな気持ちを込めて、終了後におやつを食べて一息ついてもらっています。
秋分の日
2016年09月22日
ハッピーマンデー適用で、「敬老の日」が9月15日から第三月曜日に変わって久しくなりました。
「成人の日」、「海の日」、「体育の日」も然りです。
かつてはそれらの祝日が誕生日である友人、友人の子ども、知人を、祝日と紐づけて覚えていましたから、「昔の○○の日生まれ」を枕詞につけるようになりました。
秋分の日も、ずうっと9月23日だったように思います。友人のお子さんを「秋分の日生まれ」で覚えていますので。
インターネットで検索したら、《1896年以来116年ぶりに、22日が秋分の日》《1979年9月24日以来33年ぶりに23日以外が秋分の日》とのことです。
地球が太陽の周りを、きっちり365日で一周しているのではなく、端数があることを漠然と認識します。
「地球が自転している」ことや、「地球と月の距離が約38万キロメートル」、「地球の年齢は46億歳」などなど、本当に事実であるか、私にはわかりません。
しかし、専門家が研究して、計算式を立て、その分野の他の専門家も再現することができたということが「事実」としてあるから、それらのデータも正しいと信頼して信じます。
《地球の年齢は46億歳よりもっと若い》との学説もあるので、私が信じている「知識」は、いつか変わるかもしれないことが前提にあります。
ともあれ今日は、昼と夜の長さがほぼ同じの一日。
絵本にほっこりさせられました。
「たいせつなこと」マーガレット・ワイズ・ブラウン作
「じつはよるのほんだなは」澤野秋文作
「ピーター」バーナデット・ワッツ作
明日から日暮れが少しずつ早くなりますね。
スイカ(西瓜)
2016年09月11日
“今日もまだある。”と、スーパーマーケットの店頭に、昨日と変わらずスイカが置かれているのを見るとなにかしら嬉しく感じます。
“去年はいつまで売られていたかなあ。食べ納めはいつだったかなあ。”と思いを巡らせます。
白露が過ぎ、朝方の涼しさに秋の風情があります。同時に、日中の暑さで夏の存在も認められます。そんな夏の頑張りをスイカが援護しているようです。
スイカを食べると呼び起こされる記憶は「線」ではないけれど、「点」で大好きだった祖父が出てきます。子どもの頃、祖父が大きな丸いスイカを切ってくれ、家族皆で食べた夏の夜の一光景です。ホタルも飛んでいました。なつかしんでもあの頃をもう一度味わうことは叶いません。記憶の中で再現して、スイカをスーパーのカゴに入れました。
「すいかの匂い」江國香織著、「百鬼夜行抄」今市子作、私の好みの短編集とマンガ集です。
授業スタート
2016年09月1日
9月になりました。
夏休みが終わり、多くの小中高校では2学期が始まりました。
当塾も、体験授業を経て第1期生が来てくれ、初めての授業がスタートしました。
「自分で考えて、自分の意見を持ち、それを人に伝える力を持つ」ようになるため、最初は興味関心のある、好きな分野からの「問い」で始動です。
個別のプログラムに基づき、体系的トレーニングを継続して行い、「自分で学ぶ力」「正解のない“問い”に取り組む力」をつけていきます。学校や進学塾などで学んだ知識を活用して、更に高度な学習技術を学んでいきます。
当塾のゴールは、Study Skills(学習技術)、Academic Skills(学問技術)の習得です。
「やって、よかった!」と言ってもらえるように、幅と深さのある学びを提供します。
ようこそ「秋」
2016年08月31日
今日で8月も終わりです。
立秋(8/7)、処暑(8/23)と暦上では「秋」が来ていましたが、昨日と今日の朝の涼しさで、秋の到来を体感しました。
日が少しずつ短くなっていることや、ヤマボウシの葉が黄葉して落ちる様や、庭で鳴くコオロギに秋の気配はありました。
夕方庭で、「ツクツクホーシ、ツクツクホーシ、ツクツクホーシ、モウイイヨ、モウイイヨ、ジー」と鳴くツクツクボウシの鳴き声が、夏の終わりを告げているようです。
「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」「芸術の秋」などと言われる「秋」です。一年中いつでもできることなのに、やはり秋が一番しっくりくる季節なのでしょうね。動きやすく、過ごしやすい季節、たくさんのことを仕上げたいものです。
「秋」、今年もようこそ私の所へ!
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」 (秋が来たと、目にははっきり見えないけれども、風の音に秋の訪れをはっと気づかされたことだ。)」 藤原敏行 (古今和歌集)
晩夏
2016年08月17日
気付けば、8月も後半に入っています。
暦は立秋を過ぎ、晩夏の候です。
しなくてはならないことに忙殺され、8月冒頭から、エンジンはターボのままです。
リオオリンピック、夏の甲子園、よさこい祭りと、非日常の行事が繰り広げられている8月。テレビの前に腰を据え、ゆっくり観戦することができなくても、十二分に非日常の雰囲気が堪能できるのは、いずこのチャンネルも、かなりの時間、それらの行事を繰り返し、或いはハイライトで放送してくれるからです。
地上、衛星放送と、私が子どもの頃からすると、チャンネル数も大幅に増えています。
お盆を過ぎ、あれほどけたたましく鳴いていたセミも、おとなしくなりました。木にとまっているアブラゼミも置物のようです。
木の根元には数か所、直径1㎝ほどの穴があいています。地中から地表への、セミの幼虫たちの通り道だったのでしょう。
夏の暑さはまだまだあるのに、セミの鳴き声が静かになると少し寂しく、「晩夏」の言葉が腑に落ちます。
読んだのは20年程前になるでしょうか、「死国」や「山妣」など、坂東眞砂子さんの作品を思い出します。怖さ、悲しさ、生臭さ、時には澱を生じる重い作品だけど、面白くて一気に読み通した作品です。
夏野菜
2016年07月29日
夏本番! 食卓に夏野菜の出番が多くなりました。
温室栽培などで、通年食べている夏野菜もたくさんありますが、やはり、旬の野菜は格別です。
キュウリ、ナス、トマト、ズッキーニ、オクラ、ツルムラサキ、モロヘイヤ、ニラ、ピーマン、カボチャ、トウモロコシなどなど、見ているだけでも、元気になれる赤や黄色、緑色や紫の夏野菜です。
プランターで栽培したトマトは皮が固くて、お店で買ったトマトのように上質でないけれど、無農薬だし、育てた愛着はあるしで、満足して頬張っています。
つい先日、NHKのテレビで、健康や美容にいいとされる、オクラのネバネバを最大限に引き出す方法が紹介されていました。
オクラもよく食べていますが、新しい調理法を知ることができました。朝採りのオクラを買ってきていたので、早速小さく、小さく刻んで、水を入れ、冷蔵庫に一晩寝かせました。
翌日のメニューは、朝はオクラ納豆に始まり、昼はオクラサンドイッチ、夕飯にはオクラそうめんと、毎食オクラを使ってみました。
明日は、夏野菜カレーにしてみましょう。
「かぼちゃ」 星野富弘
夏の陽に焼けた
この元気な色つやを見よ
自信に満ちた
この重さを見よ
そして味わってみよ
今の私に欠けているもの
ばかりじゃあないか
ルート33
2016年07月22日
梅雨明けして、夏らしい暑い日々です。
車で松山へ行きました。
高知から松山は、高速より、国道33号線を走るのが好きです。1時間余りで、愛媛県に入ります。久万高原町です。
サイモンとガーファンクル、ビートルズ、イーグルスを聞きながら、くねくねの山道を走ります。1960年代、1970年代を代表するグループですが、良いものには、新しいも古いもないものですね。
黄色の蛍光板に、不等号<のような、ひらがなの「く」の文字のような警告標識が、幾度も幾度も現れます。道路沿いに建つ民家のブロック塀にも、黄色の蛍光塗料が塗られています。
身内が危篤とか、約束の時間に遅れそうとか、心を急がす必要のない今日は、周りの景色が余計に目に入ります。
「道の駅 天空の郷さんさん」に立ち寄ることも、楽しみです。新鮮、安い、おいしいと3拍子揃っています。三坂道路ができて、松山への時間も短縮されました。
旅人のキノが、モトラドのエルメスと旅をする小説「キノの旅」シリーズを思い出しながら、運転を楽しみました。命の洗濯日和でした。
蝉時雨
2016年07月16日
庭の木々にとまったクマゼミの大合唱が、今日も響いています。
エゴノキとヤマボウシの間を、足早に通ろうとすると、大きな羽音を立てて一斉に飛び立ち、私の頭や手にぶつかってしまうクマゼミもいます。
そうっと木々に近寄ると、目の前の低い位置でさえ、何匹ものクマゼミが、お腹を振りながら鳴いています。静かにとまっているのは、雌なのでしょう。
アブラゼミはまだみかけません。数が減ってきているのでしょうか。
木の色に紛れて見つけにくいのですが、ニイニイゼミもいます。
「長い間土の中で過ごして、地上に出てきても1週間ほどの短い命」とよく聞きます。
幼虫が、地中にいる期間は1年から7年、中には17年のセミもいるらしいのですが、地上では、3週間から1か月くらい生きているそうです。
地中では、モグラやケラや菌類の、地上では、クモやハチやカマキリなどの天敵がいます。なかなか厳しい一生です。
セミの鳴き声はにぎやかで、やかましく鳴きしきるけど、気持ちは和らぎます。
松尾芭蕉『奥の細道』の中の有名な句です。「閑さや岩にしみ入る蝉の声」(ああ何という静けさだ。その中で岩に染み通っていくような蝉の声が、いよいよ静けさを強めている。)
山中の自然の中に身心をゆだねると、この心境が味わえることと思います。
時間
2016年07月11日
「時間」が早く経ってしまう時と遅く流れてしまう時を、数え切れないほど経験してきました。
多くの場合、好きなことや楽しいことをしていると、時間が早く過ぎてしまいます。非日常の旅先では、時間の流れはあっと言う間です。しなくてはならないことができていない、苦しい立場の場合も、時間は早く過ぎてしまいます。
カエルやクマなど、冬眠している間も時間は規則的に時を刻みます。SF作品にみられる、人間の人工冬眠でも同様です。
生体活動を停止している間は、固体の時間は止まっているということになるのでしょうか。老化しないということなのでしょうか。
1時間=60分の物理学的な時間も、人によって、状況によって、感じる長さや速さは違います。
「時間」は本当にこの世に存在しているのでしょうか。
過日テレビで、「モーガン・フリーマン 時空を超えて・選“時間”は存在するのか?」という番組を見ました。世界の研究者たちがさまざまな角度から「時間」について取り組んでいました。
明確な答えが出せない問いです。
「浦島太郎」「眠れぬ森の美女」「時をかける少女」「七瀬ふたたび」「テルマエロマエ」など、タイムスリップを題材とした本や漫画の出来事は、現実に起きていることなのかもと思ってしまいます。
ムクゲ(木槿)
2016年07月2日
雨の中、白地に赤の傘をいくつもいくつもさしているように見えるムクゲの花です。
今日は久しぶりに太陽が照り付ける晴れた一日です。
朝咲いて夕方にはしぼんでしまいますが、次から次に新しい花が咲いてくれます。
地に落ちた花を、火バサミで拾うのが日課となっています。
雨の日よりも晴れた日のほうが、落ちる花の数が断然少ないです。
5月に咲いて楽しませてくれたエゴノキは、小さくて可憐な花でしたが、ムクゲは大きくて、存在感があります。
やがて梅雨が明け、蝉時雨の夏が来ても、威風堂々と咲き続けます。
土地の広さが許せば、どこまで高木になるのか見ることができるのですが。
「道のべの木槿は馬に食はれけり」馬上で詠んだ松尾芭蕉の句です。(街道を馬で行くと、道ばたにムクゲの花が咲いている。と眺めるより早く、その花は馬に食われてしまったよ。)
芭蕉さんも驚いたことでしょう。ムクゲの余韻に浸る間もなく、ひょいと馬の顔が眼前に現れて、ぱくっと、花を食べてしまったのですから。
梅雨の晴れ間、我が家のムクゲは、アゲハチョウが羽を広げて休んでいます。
ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)
2016年06月28日
プランターに植えた大葉が、見事に食べられています。
虫が寄り付きにくいからと植えた、マリーゴールドやバジルでさえ、食べられてしまっています。
1~2cmほどのショウリョウバッタが2匹、ちょこんと芝の上にいます。黄緑色の保護色をしています。
幼虫なのに、この食欲です。芝生の間に生えている雑草と、プランターに植えている草花との区別がつくはずもなく、今年もまた、たくさんの草花が食べつくされそうです。
私の都合で雑草と分類した草も、私の好みで植えた草花も、ショウリョウバッタにとっては、同じ価値です。
金子みすゞさんの「大漁」という詩がよぎります。
朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰮(いわし)の
大漁だ。
浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何萬(まん)の
鰮のとむらい
するだろう。
相手の立場に立つと違うものが見えるものですね。
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